共 鳴 | |||
音叉を叩いて、机などにくっつけると音叉の音が大きく聞えるようになります。 音叉の振動が板に伝わり、伝わった板の振動が今度は音叉を更に大きく振動させる、大きくなった音叉の振動が再び板に伝わり・・・という相乗作用によって音量が自然増幅されるのです。 |
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楽器の共鳴 | |||
ピアノや弦楽器には、「共鳴板」と呼ばれる板が備え付けられています。 グランドピアノの場合には弦の下に張られています。 バイオリンなどは胴の表が共鳴板です。 これらの共鳴板は、音叉における板の役目をします。 弦の振動は空気に伝わり難いために、この板で弦の振動をまず増幅させています。共鳴板による共鳴をもっと増幅させるためのものが共鳴胴です。 |
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管楽器の振動体の振動は空気に伝わりやすので、そのまま胴体での共鳴で十分に増幅させることができます。 | |||
楽器の音は、音叉とは異なり、多くの倍音を含み、倍音の含まれ方も楽器により異なります。 共鳴板、また各楽器の胴体は、それらの倍音をも上手く共鳴させることによって、それぞれの楽器特融の豊かな音色に仕上げてくれる重要な部分です。 倍音の響かせ方のよる音色の違いを知るのに 一番分かりやすいのは「声という楽器」です。 まず、「オー」と歌います。そのままの発声で「アー」に変えます。 「オと「ア」」の違いは、声の倍音の響かせ方が異なることによるのです。 ※これは口内で作る言語の母音のことではありません。もっと声帯に近い共鳴腔の形の変化による純粋な母音のことです。 人間の発声器官は、楽器と違って共鳴体を自在に変形させることができる・・・すばらしい楽器といえます。 |
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倍音の響き方 | |||
音を強く演奏すると、音が大きくなると同時に、音色も鋭く、明るくなります。 これは基音の音量を高めることによって、倍音群の音量も高まり、倍音の基音に対する影響力が増すことによります。 |
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