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吟剣詩舞舞台

熊野再生 H21神武館道場発表会 

 
  構成番組
熊 野 再 生
作・脚本:大茂木慶山
明治末期に、各集落毎にある複数の神社を合祀して、一つの町村に一つの神社とすることを推進せよとの内閣からの勅令が出ました。合祀政策は和歌山県においても半ば強制的に進められたのですが、それに強く反対し立ち向かった南方熊楠(みなかたくまぐす)という学者がいました。神社の合祀はそれに伴い各集落に伝わる伝統文化の消滅や地方の衰退、また熊野の自然破壊に繋がるというような理由でした。南方熊楠の熱心な運動がやがて世論を動かすこととなり、ついに貴族院で「神社合祀無益」と決議されるに至ったのです。
この反対運動がなければ現在の熊野古道の姿はなかったかも知れません。

「熊野再生」は熊野の自然を守り抜いた南方熊楠のひたむきな情熱に感銘を受けて創作された物語です。、物語の中で吟じられる詩には南熊野の詩人・貘仙の作品が数篇選ばれています。貘仙の詩は自由詩なので吟の節も作者によって個別に節付けされました。


物語は、かつてふるさと熊野を捨て東京へ旅立った若者が久しぶりに帰省する列車の中から始まります。
 オープニング曲  


吟詠の伴奏も筝や尺八といった和楽器は意識的に省くようにしました 
 友よ 伴奏曲  
友よ  貘仙「友の来たれる」抜粋

君よ、友よ、海にかへれよ 
われらの熊野灘は、いまやうごめきもえんとす
海よりぞ、われらの生は獲得せられ
海よりぞ、生くるわれらはよみがへらんとす
君よ、友よ、海にかへれよ
母を背負ひて、海にかへれよ