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手記

 
  舞台美術と舞台音楽
  舞台美術家・竹内志朗氏の名前を知らずとも、「必殺仕事人」「剣客商売」「新婚さんいらっしゃい!」「探偵!ナイトスクープ」などのタイトル文字は多くの人が目にしているでしょう。藤田まこと氏の舞台をはじめ多くの俳優や歌手の舞台美術を手がけて来られた竹内氏ですが、縁あってご一緒させていただくようになってからもう25年ほども経ちました。初対面の時から現在までお人柄はまったく変わりません。
美術と音楽は別のもののようでも舞台上では一体であると思っています。観客の目で見る景色が舞台美術なら耳で聴く景色が舞台音楽です。竹内氏も同じ考えをお持ちのようで、芝居の後で「あのシーンは良かったですね」と二人でにんまりすることもあります。
舞台美術の苦労話も畑は違いますが共通するようなこともあって参考になります。
竹内氏から頂いた舞台美術記録誌を開く度に、様々な小屋やホールに咲かせた才能の豊かさを感じ、竹内氏の舞台美術に音楽を付けさせていただくことに感謝するのです。