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手記

 
  良き仲間
  先日、懐かしい旧友グループの何人かと会いました。このグループは、学校、仕事、趣味などとはほとんど無関係の間柄で、縁と言うしかないグループです。
学生の頃、同級生がある喫茶店でアルバイトをしたことから、その店のオーナーと親しくなりました。オーナーの人柄と物事の考え方に感化され、その店に通うようになりました。
その店は、とても斬新なデザインで、営業の方針も一風変わっていましたので、当時流行のロングヘア若者俗の溜まり場になっていましたが、彼等とは年代の違う我々にも居心地の良い場所でした。
そこへ私同様に、オーナーに惹かれて寄ってくる人達がいました。そんな店の中で、知らず知らずの内に気の合う仲間が出来て行ったように思います。
美術家、設計家、インデリアデザイナー、サラリーマン、フリーター・・・もちろん中学からの親友も・・・中には現在京都の有名な和歌の家系の当主になっておられる人もいたり・・・と、年齢も職業も趣味も統一性のないグループでしたが、竹馬の友のような付き合いになりました。一緒に旅行に行ったり、マージャンをしたり、時間を忘れて語り明かしたり、利害関係のない学友のようでした。
私の結婚披露宴では彼等は一つのテーブルを囲んでくれました。お蔭で披露宴は無茶苦茶盛りあがったのでしたが・・・。ちなみに会場は彼の生田神社会館で、神職のお歴々も多数臨席していただいており、あれ以来私は神社界の変り種と目されるようになったのではないかと思います。もうどうでもイイやという最後のキメは、有名な美術家チューさん事・榎忠氏のステージ上での褌いっちょうの大砲打ちでした。もちろん実弾ではなく紙吹雪だったのですが、新婚旅行出発を記念した2発目・・・、私の顔を目掛けて飛んできた物をつかむと、それは先ほど彼が着用していた褌!たまらず投げ返したと思います。


最近はそれぞれの仕事に忙しくしていて、皆で会える機会はありません。
その一人が、数年前に神戸に設計事務所を移設されたということで、久しぶりに何人かで会いませんかということになったのです。
もう何年も会っていないので、どんな話しをしたものかと思いつつ出かけたのですが、会って話しを始めると、まるで以前の会話が続いているかのように時間の経つのが速く感じられました。
学友ではないけれど、同級の親友のような仲間・・・人生の宝だと感じました。


披露宴の話のつづき