本文へスキップ

演劇

おちくぼ姫

  小倉啓子ひとり芝居  
   おちくぼ姫  
  作:田辺聖子・脚本:内田昌夫・演出:夏目俊二  
   平成14年6月5〜6日 神戸松方ホールホワイエ  
 

3

 
     
   
  [ひめこまつ」
ちはやふる このみやしろの ひめこまつ 
あわれれん れれんやれれんやれれんやれん あわれのひめこまつ
 
   
  「近江八景」
琵琶の形に似たりとて 其の名をおへる湖の 
鏡の如き水の面 あかぬながめは八つの景
 
       
  今回の劇団神戸の公演は、通常の舞台ではなく、ホールのロビーという特殊な空間で行われます。
演出の夏目俊二氏は「ロビーそのもの、あるいはガラス張りの玄関から見えてしまう神戸の夜景などを芝居から隠そうとするより、逆にすべてを見せてしまおう・・・」と考えておられるようです。
もちろん芝居に必要なすべての道具・機材は臨時に設営しなければならない上、ロビーを何日も閉鎖することはできませんので、当日の朝に設営、午後ゲネ、夜公演というキツイ条件が重なっています。
このように作品内容に不釣合いな舞台空間での芝居ですから、夏目氏と相談の結果、音楽に関しても物語の時代に促したアレンジはやめようということになりました。
十二単とタンゴと現代の風景・・・この三つ巴のアンバランスが芝居の中でどんな雰囲気で出会うことになるのか楽しみです。