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都若丸さんから「西遊記をやりたい」という話を伺った時、少し戸惑いを感じたのを覚えています。当時の私の大衆演劇に対するイメージ(体験ではなく、テレビなどから得た僅かな情報から想像していた印象)と、西遊記がすんなりとは重ならなかったのです。でも、若丸さんの構想を聞かせてもらう内に、彼がどんな舞台を創ろうとしているのかがなんとなく理解できました。西遊記の舞台化の為に、舞台上にもうひとつの舞台(部分的に動いたり、仕掛けをもつ構造)をオリジナルで製作してもらうことまで彼の頭の中で構想はできあがっていたのです。
台本をいただいて作曲に取り掛かる時期は、劇団が九州で公演中でしたので、具体的な打ち合わせは電話やメールで行ったのですが、今はインターネットを介して作った曲を即座に聴いてもらえるので、ほとんど支障なく仕事を進めることができました。
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