伴奏曲の解説 |
流派によって、タイムや節調が合わない箇所があるとは思いますが、動画に詩の字幕とストップウォッチを挿入していますので、それらを目安にして、伴奏の聴き取り方を研究してください。 |
伴奏の大きなまとまりを把握する |
まずはざっと、字幕とタイマーを見ながらカラオケ動画を視聴してください。 伴奏の構成が大きく次のようなまとまりになっていることを確認してください。 ①前奏部分 ②詩1~2行部分 ③詩3~4行部分 ④詩5~6行部分 ⑤詩7~8行部分 ⑥後奏部分 |
伴奏の各まとまりの特徴をつかむ |
前奏部分 この漢詩の題名にもなっている瀧廉太郎氏の「荒城の月」を連想できるような前奏にしています。 1~2行部分の伴奏 「榮枯盛衰は 一場の夢 相思恩讐 悉く塵煙となる」 全体的なテーマが詠まれていますので、前奏のイメージを引き継ぐ伴奏にしてあります。「恩讐」のあたりに尺八が鳴っています。「悉く塵煙となる」のあたりでは弦楽器がトレモロになります。 3~4行部分の伴奏 「星移り物換るは 刹那の事 歳月怱々 逝い(き)て還らず」 ここで作者の視点が変わりますので、伴奏も変化させています。この部分の頭のハープのグッリッサンドは星の移りを、「刹那の事」あたりの上から下へと繰り返えされるアルペジオは時の流れを表現しています。 5~6行部分の伴奏 「史編読み続く 興亡の跡 弔涙幾回か 几前に灌ぐ」 この部分は、作者の現実的な行為と想いになりますので、伴奏も更に新たなイメージに変わります。筝と尺八などで、史編に没頭している雰囲気を出し、「興亡の跡」の部分にはティンパニーが加わり少し劇的な盛り上がりを演出します。 7~8行部分の伴奏 「今夜荒城 月夜の曲 哀愁切々(として) 当年を憶う」 ここがこの詩のもっとも感動的な部分です。したがって伴奏も、いわゆる「サビ」のような盛り上がりを作り、そしてサビをまとめる大終始部分へと移って行きます。 この伴奏曲をもっとも有効に使うポイントは、「今夜荒城 月夜の曲」が伴奏の盛り上がりと一致することです。そのためには、5~6行目を上手にまとめて終えることが前提になります。 後奏部分 前奏のイメージをアレンジして「哀愁切々」という気持ちを強調する後奏にしてあります。 |
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